2010.08.02
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『子どもたちのよいところを保護者に発信』

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

『子どもたちのよいところを保護者に発信』

 現在担任しているクラスで「Q-U」という調査を導入して学級の満足度を測っています。この調査で児童が自分のクラスについてどう思っているのかということが分かります。以前のつれづれ日誌でこのQ-U調査について報告させていただきました。

http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,11991,21,129,html


児童が「このクラスにいられてうれしいな」「このクラスの友達が大好きだな」という思いをもち、クラスの満足度を高めるために様々な取り組みを行っています。その中の一つに児童のよいところを保護者の方にお知らせするという取り組みをしています。

 児童の連絡帳に、
「今日○○くんは、汗びっしょりになって外遊びをしていました。すばらしいと思いました。」
「今日の硬筆の時間に、□□さんは集中して一字一字ていねいに仕上げていました。すばらしい作品ができました。」
「今日△△くんは、教室のごみを進んで拾ってくれました。とてもすばらしいと思います。」
というように、児童のよいところを書くようにしています。

毎日全員のよいところを書くことはできませんが、できるだけ1週間に1回は保護者の方によいところをお知らせしたいと考えています。

この取り組みをはじめた当初は、パソコンで手紙を打っていました。しかし、保護者の方から「これはコピーではないか?」というご意見をいただきました。手を抜いていたつもりはありませんがやはり手書きで書くことによって私の気持ちもより伝わると言うことを教えてくださっているのだと考えました。その後は手軽に書けるように大きめの付箋に児童のよいところを書き、連絡帳にはり付けています。
付箋が貼られると児童も「あー、ぼくはもう7枚目だ!」と喜んでいくれています。次の懇談会でこの取り組みを保護者の方はどう思っているのかぜひ聞いてみたいと考えています。

この取り組みを通して、私も児童のよいところをもっともっと発見できるようにしていきたいと思っています。

※写真は学級の様子です。
100802a.jpg100802b.jpg100802c.jpg

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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