2009.07.20
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『子どもたちの関心を高める授業づくり』

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 「4年生はけっこう校庭でけがをしているんだなあ。」
 「20分休みが多いと思っていたけれど、昼休みの方が多いんだね。」

 4年生の算数学習で、「記録を見やすく整理をしよう」という単元の学習に入りました。ここでは、資料を分類してまとめたり、そこからわかる特徴を読み取ることをねらいとしています。

 今回の授業では、教材を教科書のものではなく保健室にある鈴谷小4年生のけがの数を教材として使いました。自分たちが普段どんなけがをして保健室に行っているのかということが授業で扱われるだけで子どもたちは興味をもって授業に臨んでいました。

 まずは、日付順に4年生のけがを並べた表を示します。すると、
「うわー、けっこう多いんだね。」
「すり傷が多そうだよ。」
と、子どもたちは思い思いに感想を述べます。
 
次に、ただ日付順に並べた表では、「どんなけがが多いか」「どんな場所でのけがが多いか」「どの時間にけがが多いか」がわからないことに気がつかせます。そして、けがの種類・場所・時間に分けた表を作り、整理をしていけばわかりやすくなることにも気づかせます。その後、自分たちのけがに関することなので、子どもたちは真剣に表にまとめていきました。

表が完成するといろんなことがわかってきます。
「けがの種類ではすり傷が一番多いんだね。」
「けがをしている場所はやっぱり校庭が多いね。体育館は意外に少ないことが分かったよ。」
「けがをしている時間は昼休みが一番多いね。給食を食べた後だし、動きがにぶくなっているのかなあ。」

このように、気がついたことをノートにまとめていきます。そして、意見交換を行いました。今回の授業で、記録を表にまとめていくと特徴をとらえやすいということがよく分かったようです。次の時間は、どんなけががどんな場所で多いかということを2次元の表にまとめる学習を行います。きっと、子どもたちは意欲をもって取り組んでくれると思います。

*写真は授業の様子と、板書の様子です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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