もう少し梅雨の季節が続きそうですが、そろそろネタが尽きてくる頃ではありませんか?そんな時にできる幼保小連携とも関連したスポーツを今日は紹介していきたいと思います。
そのスポーツとは「スポーツ・スタッキング」です。これは、カップを積み上げ、片付けるスピードを競うものです。TVなどで見たことがある人も多いかもしれませんが、実際に行ったことがある人はまだまだ少ないようです。このスポーツ・スタッキングの最も簡単なやり方を説明しましょう。
「3-3-3」と呼ばれるものです。はじめに、カップ3個ずつ重ね、3つに分けて置きます。3つ重なっているカップを、下に2つその上に1つ乗せて山を作ります。右側からでも左側からでもいいのですが、例えば右側からカップの山を作ったら、また右側からカップを片付けるようにして、全てを片付け終わったら終了となります。千分の一秒まで測れる専用のタイマーを使用してもいいですが、2人で対戦にしてもおもしろいです。その場合には両手を頭につけた状態でスタートし、山を作り片付け終わって、両手で頭にタッチしたら終了にするといいでしょう。専用のタイマーを使用する場合は、両手をタイマーの所定の位置においてスタートし、山を作り片付け終わって、両手をタイマーの所定の位置にタッチしたら終わりとなります。
地域の子どもたちへの体験コーナーとしてブースのお手伝いをしたことがあるのですが、とても子どもウケがよく、中には3時間くらい居続けて、少しでもいいタイムを出せるように挑戦し続ける子どももいました。
手は、神経が多く集まっている箇所の一つで、脳のより広い箇所を占めています。保育においては手遊びをよく行っています。子どもを集中させたり、落ち着かせたりするために行っていますが、脳の発達にもいいものです。小学校になると全くなくなってしまいますが、手遊びの発展系としてスポーツ・スタッキングを用いていくと、年齢や発達段階に合わせた手遊び替わりとなる可能性が見えてきました。
まだまだ競技人口は少ないですが、少しずつ保育現場・教育現場に入り始めています。この梅雨時のネタに困る時期に取り組んでみてはいかがでしょうか。
赤堀 達也(あかほり たつや)
旭川大学短期大学部 准教授・元パーソナルストレッチトレーナー・バスケットボールコーチ
幼児体育指導、小学校のスポーツ少年団指導、中学校の部活動指導、高校の体育指導、大学の体育指導及び部活動指導と、全年代の子どものスポーツ及び体育指導の経験を生かし、子どもの運動能力の向上を図る研究を行う。
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