Mindsetを考える。
Mindset と聞くとなんだか難しそうに感じますが、ようは心のもちよう。このMindsetについて講義の内容を振り返ってみました。
佛教大学大学院博士後期課程1年 篠田 裕文
心のありかた。
Mindsetとは心のありかたのことです。
- 能力を固定的に捉える
- 能力は伸ばせるものと捉える
この2種類の心のありかたをさすようです。
能力を固定的にとらえるとことはFixed-Mindsetと呼ばれ、自信の有能さが確認できることを成功ととらえます。
対して能力は伸ばせるものだととらえることはGrowth -MIndsetと呼ばれ、自分の成長を成功ととらえるようです。
この2つの違いは、
- 自分の賢さを感じる時
- 気分が落ちこんだ時の対処法
- 学業に対するモチベーションの保ち方
にも表れるようです。このようなMindset、原因帰属ともかかわってきますが、先天的なものもあるかもしれませんが、後天的な要素が強いようです。
後天的な要素の1つの要因として他者からの「褒め」があるかもしれません。
①おっ、一生懸命が頑張ったね!!自分の考えがたくさん書いてあるんじゃないか!!
②1つも間違えずに書いているじゃないか
という2つの褒め方。
①は「過程(努力)」に目をむけ、②は「結果(能力)」に目を向けています。能力をほめると生徒の知能が下がり、努力を誉めると生徒の知能があがったとする先行研究もあるようです。また能力をほめられた子どもはFixed-Mindsetの行動を示すようになったとする研究結果も。
子どもたちを伸ばそうと、子どもに感謝の気持ちを伝えようと言葉をかけたのに、結果としてFixed-Mindsetをもってしまう。意図によって教育の価値を語ることはできず、結果で教育の価値を語るというのはこのあたりにもあるのかもしれません。
親であり教師である私。では子ども達がFixed-MindsetではなくGrowth -MIndsetをもつことができるようにどんなことをすればいいのでしょう。
- 評価してやろうではなく成長ぶりに感心する
- 結果ではなくプロセスをほめる
- 成長を見越して課題を与える
- プロセスに対するフィードバックを与える
- 子どもたちの能力は必ず伸びると信じる
これらを行動として示すことではないでしょうか。どのような教育書でも、保育所でも書いてあるような内容だと思います。しかし、1つ1つのこれらの行動が、子どもたちのMindsetに関わってくる、形成する、このような視点をもつとまた親として、教師としての行動が変わってくると思います。
今回はMindsetについて書いてみました。具体性の乏しい記事になったことをお許しください。最後までお読みいただきありがとうございました。
篠田 裕文(しのだ ひろふみ)
佛教大学大学院博士後期課程1年
修士課程を修了し博士課程に進学しました。修士時代に学んだこと、学校現場で実践したことを書き綴りたいと思います。
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