お金を通して社会の仕組みを学ぶ キッズ・マーケットキャンプ
春休みが始まって間まもない3月28日~30日、3日間にわたって、キッズ・マーケットキャンプというイベントが早稲田大学日本橋校で開催された。全国から集まった、小学5、6年生と中学1年生、33名が、お金の大切さ、計画的なお金の使い方などについて学習した。
お金のありがたさや、やりくり、我慢といったことを学ぶ
「よく誤解されるのですが、別に子どもたちに対し、投資家育成を目的とした金融教育をしているわけではありません。お金というものを通して、社会の仕組みを勉強してもらいたいのです」 |
2004年の夏、大村氏の考えに賛同する協力者たちで小規模に第1回のキッズ・マーケットキャンプを開催し、今年で3年目、夏、春合わせて4回目の開催となる。 |
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「きれいな」お金の使い方を学ぼう!
さて、実際の授業を見学してみた。 初日、伊藤宏一氏による「目標をたてる」「ライフプランをたてる」のコマを見学する。 |
「野球選手になりたい」「パイロットになりたい」などの夢は誰でも持っているだろうが、それを実現するためにはどんな勉強をしなければならないか、どんなお金が必要か、までを考えることはあまりないのではないだろうか。何かをしたい、と思ったときに、「勉強をしていないから」「必要なお金が貯まっていないから」できない、ということを避けるためにもライフプランは必要である。言い換えれば、ライフプランがないから多くの人は夢がかなわないのだとも言える。そう思うと既に人生の半分を過ぎた筆者にはなかなか厳しい講義であった。 最後に、伊藤氏からの質問。 |
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「お金自体はきれいでも汚くもない。ただ、使い方によって、きれいにも汚くもなるんだよ。ここではきれいなお金の使い方を勉強するんだよ」 |
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ある企業の株価のチャートを見る
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インターネットで株価の動きを見てみる
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これが実際の株券
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企業のトップに聞く。仕事とは、社会とは。 続いてエグゼクティブランチの様子を取材した。子どもたちは、4つのグループに別れ、それぞれ、三井不動産株式会社 常務取締役の影山美樹氏、三菱自動車株式会社 代表取締役社長の益子修氏、キッコーマン株式会社 取締役副会長の茂木賢三郎氏、株式会社ニチレイ 代表取締役社長の浦野光人氏を囲み、昼食をとりながら談笑した。 |
影山美樹氏
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益子修氏
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茂木賢三郎氏
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浦野光人氏
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この3日間で子どもたちは、ただお金を増やしても意味がないこと、将来の計画を立て、お金はそれを実現するために使うこと、リスクとはどういうものかよく知ったうえでリスクとつきあうこと、株主や生活者(顧客)を幸せにすることが企業の使命、など大切なことを学んだ。 初日、「すぐにも株式投資をやってみたい」という子どももいたが、 (取材・文/学びの場.com 高篠栄子) |
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