平和への祈りを込めたこどもサッカー大会(vol.2)
元浦和レッズ福田正博さんにインタビュー。日本代表監督ジーコさんも参加した「第一回イスラエル・パレスチナ・日本の子供達による親善サッカー大会2003」当大会にゲストでいらした福田正博さん(元浦和レッドダイヤモンズ)、岡田正義さん(国際A級審判員)のお二人にお願いし、教育への思いや子どもたちへのメッセージをいただきました。
福田正博さん
岡田正義さん |
■ミスターレッズとしてJリーグで活躍した福田正博さんに聞く 先生や保護者が子どもに与える影響と言うのはとても大きいと思いますし、責任は重いですね。ただ、僕の場合は、子どもたちに何かを教えるということより、一緒になって楽しんだり学んだりできれば良いと思っています。その中で子どもが何かを感じたり気づいたりできれば良いと。 ---それでは、今度は3人のお子さんをもつ親の立場として、学校や先生方に望むことはありますか? えーと(と、しばし考える)。基本的なマナーや生活習慣を身につけさせることは、親の責任で行なうべきで、その部分を学校や先生のせいにしてはいけないと思いますね。確かに先生の子どもへの影響力と言うのは大きいとは思いますが、あまり多くを期待されても先生だって困るでしょうし。決して諦めているという意味ではないですが、まぁ(お子さんたちが、未就学の)今のところは、多くを望まないようにしています。ですから先生に「これをやってもらわなければ困る」ということは無いですね。 ---福田さんが子どもだったころ、影響を受けた先生や今でも名前を覚えている先生はいらっしゃいますか? それは、当然いますよ。僕の場合はサッカーでのことが多かったですが、小学校、中学校、高校で恩師と言える先生がいますよ。すごく影響を受けていると思います。その意味で出会いというのは本当に大切だと思います。そういう方とどれだけ多く出会えるかというのは非常に大切な事ですね。ただ、僕にとって良い先生が他の子にとって、そうでないこともありますから。先生も人間ですから相性というのもありますよね。 ---最後に子どもたちへのメッセージを。 自分から飛び込んでいくという気持ちをもってほしいですね。現状をつまらないと思うか楽しもうと思うかで、人生がぜんぜん違ってくると思うので。「つまらない」とか「俺は不幸だ」と言ってる人はきっと一生不幸ですよ。そういう意味で、自分から楽しもうとか飛び込んでいこうとする積極性が子どもには必要だと感じますね。 ありがとうございました。 ■日本の誇るジャッジ"国際A級審判員"岡田正義さんに聞く ---岡田さんも審判員というお仕事を通じて、子どもと接する機会が多いと思いますが、学校の先生や保護者の方など子どもに接する大人たちへのメッセージをお願いします。 少子化といわれていますが、子どもには、たくさんの友達みんなでワイワイと外で遊びながら育ってほしいと思っています。ですから、そうやって育ってきた私たちおとなの世代が、子どもたちに、そうすることの楽しさや素晴らしさを伝えていければ良いと思いますね。 ---それでは今の子どもたちへのメッセージも。 友だちを、たくさん作ってほしいですね。何でも話し合える友だちがいるということはとても大事な事だと思います。あとは、大きくても小さくても良いので、目標や夢を持って、それに向かって努力する姿勢を忘れないでいてほしいと思います。 ありがとうございました。 ●記者の感想 開会式前のあわただしい時間に、それも事前のアポイントなしでコメントをお願いしたにもかかわらず、福田さん、岡田さんとも本当に真剣に、また慎重に言葉を選びながら答てえいただきました。記者の目をじっと見つめてお話くださる福田さんには、10年以上もプロの世界でトップでありつづけ、今も多くのファンを魅了してやまないスタープレーヤーとしての自信とオーラを感じ、終始圧倒されました。 (取材・構成:学びの場特派員 学び太郎)
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