2011.05.31
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New Education Expo 2011 開催直前スタッフインタビュー(vol.3) 事務局長・大久保昇さん

今年16回目となるNew Education Expo 2011がいよいよ開催されます(東京6/2・3・4、大阪6/15・16)。同イベントを主催するNew Education Expo実行委員会のスタッフたちに今年のテーマや見所などについて、それぞれの立場から語っていただくインタビュー。ラストを飾るのは、事務局長・大久保昇さんです。

「見所テーマは、公開授業、フューチャースクール、就業力、行政と教育。期待して下さい」大久保 昇さん
New Education Expo実行委員会 事務局 事務局長 大久保 昇
New Education Expo実行委員会
事務局・事務局長 大久保 昇さん

学びの場.com(以下、学びの場) 実行委員会 事務局長の大久保さんは、New Education Expo(以下、NEE)では、どのような役割を担われていらっしゃるのですか?

大久保 昇(以下、大久保) 運営全般です。NEEは、教育関係者向けセミナー&展示会ですから、セミナーではどんな講師をお呼びし、どのようなプログラムを用意するか、展示会ではどの企業さんに出展をご協力いただけるか、といった大きく二つの仕事があります。

学びの場 NEEは今年で16回目とのことですが、そもそもどのような意図で始められたのですか?

大久保 NEEの第1回目が開催されたのは1996年。それまで、教育関係者が「校種の差」や「専門分野の差」を超えて参加できる研究会や展示会はほとんどありませんでした。小学校向け、大学向け、あるいは理科教育のための、情報処理に役立つ……といったターゲットを絞ったものは数多く開催されていたのですが。

しかし、児童・生徒・学生は色々な教育者から学ぶわけですから、教える側が広い見識を持つことは非常に意義があるといえるでしょう。そこで私たちは、教育に携わる様々な立場の方がお互いに接点を持てるような場を提供しようと考えたのです。

NEEでは毎年、あらゆる分野の教育関係者が「新しい教育のテーマ」について、見て、聞いて、知って、さらに議論する場になっています。ご参加いただければ、ご自分の専門外についても、今の流れや今後の方向性などを勉強できるはずです。

New Education Expo実行委員会 事務局 事務局長 大久保 昇

学びの場 今年の中心テーマは「教育改革」とのことですが。

大久保 日本社会のグローバル化がより進み、社会全体が加速度的に変化している現在、当然「教育も変わらざるを得ない」、あるいは「よりよい社会をつくるため、教育は積極的に変わるべきだ」という声があります。NEEが始まった16年前も「インターネットの教育利用」という新しい教育――New Educationの流れがありましたが、教育は常によりよい方向を目指して変化していかなければなりません。

今年は多様な時代に合わせて、多彩な視点から教育改革について考えていこうと思います。

学びの場 では今回、目玉となるプログラムを学びの場.com読者に教えて下さい。

大久保 まず見所は、毎回来場者の皆様に大好評いただいている「公開授業」です。東京会場では筑波大学附属小学校、大阪会場では大阪教育大学附属池田小学校の授業を、児童及び先生方にその場で実践いただき、ナマでご覧いただけます。

また、「フューチャースクール推進事業」実証校5校にご登場いただく「1人1台PCを活用した協働教育の取り組み」を議題にしたセミナーは見ものです。画期的な実証研究でしたので、その経過には注目です。

New Education Expo実行委員会 事務局 事務局長 大久保 昇

今年、新たなテーマとして「就業力」があります。学生たちに就業力をつけることは今、大学の責務です。「大学に求められる就業力」、「就業力強化のための様々な取り組み」といったセミナーは大変面白いものになるでしょう。

さらに、自治体と教育のつながりが強くなってきた昨今を踏まえ、「行政と教育」というテーマも新たに立てました。東京大学大学院教授の須藤修先生による特別講演「クラウドコンピューティングを基盤とした社会像と教育へのインパクト」はおすすめです。

そして、今年、東北地方太平洋沖地震という実に痛ましい災害が起こりました。慶応義塾大学教授の安西祐一郎先生による基調講演「東日本大震災とこれからの教育」では、この時期だからこそお話し下さることがあると伺っています。

その他、皆様の関心のある事項を昨年以上に用意しました。きっと「どれを選ぼうか」と迷われることでしょう。なお、札幌と福岡の両サテライト会場では、東京会場の講演の一部がインターネット配信され、聴講いただくことができます。ぜひ、この機会に新しい教育を耳にし、目にし、議論に加わっていただけたらと思います。

取材・文:宝子山真紀


 

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