2003.06.01
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

New Education Expo 2003 in 東京 3日目(5月31日)潜入ルポ!~前編~

"未来の教育を考える" 教育関係者向けセミナー&展示会として、毎年、教育関係者のお客様から大好評の「New Education Expo 2003」。今年も5月29日~5月31日・東京会場、6月10日~6月11日・大阪会場にて開催されました。第8回目となる今回も、数多くのメニューが取り揃えられ、会場内は熱気の渦。そんな各セミナー・ブースに、学びの場.com特派員が潜入、その様子をレポートしてまいりました!

 最終日は、「教材大研究」でおなじみの学びの場.comライター田中雄一郎がレポートします。まずは、セミナーとミュージックベル演奏会のレポートです。











渡辺信夫氏






ベルを片手に・・・










美しいベルの音に
聴衆はうっとり

 美しい音色と誰でも簡単に演奏できる気軽さから、幅広く浸透している「ミュージックベル」。その合奏コンテストは、演奏ビデオを送ってもらう形で毎年開催されているが、今年一般の部で金賞を受賞した「Twinkle Star Ringers」の演奏会が、最終日のセミナー会場で行われた。

 演奏会に先駆けて、午前中のセミナーでは、全日本音楽教育研究会小学校部会会長の渡辺信夫氏によるミュージックベル演奏講習会が開かれた。練習曲として「きらきらぼし」や「主よ みもとに近づかん」などを渡辺先生が取るテンポに合わせて、会場に集まったお母さん方が演奏。「うまくできた?」「ちょっと失敗しちゃった」と演奏するたびに笑顔がもれる。渡辺先生からは「楽しんで演奏してください。そうすれば心に響く楽器になります」とのアドバイスが送られる。その言葉に勇気付けられて、みんなが楽しみながらミュージックベルの音を奏でていく。最後には記念として演奏した曲の楽譜をおみやげに持ち帰った。

そして、お昼の休憩時間を利用して開催された「ミュージックベル演奏会」。演奏するのは小学生2人、中学生6人の子どもたち。このチームは、メンバーを変えながら同コンテストに毎回入賞している常連チーム。当日は金賞受賞曲となった「タイプライター」をはじめ5曲を演奏。アップテンポの曲にも、両手に持ったベルを次々と持ち替えながら、見事な演奏を披露した。
 
「タイプライター」の演奏中に挿入する効果音には子どものおもちゃを利用、「ミッキーマウスマーチ」と「小さな世界」のメドレーでは、ミュージックベル以外に、タンバリンやホイッスルを織り交ぜながらにぎやかに演奏する。こうした細かい工夫が曲を、さらに楽しいものにしている。

 「翼をください」も、本来ならば9人ぐらいで演奏すると、簡単できるそうだが、それを6人で行うために、うまく分担を決めて一人ひとりが手際よくベルを持ち替えなければならない。それぞれのパートが決まっているので、一人でも欠けると演奏のリズムが狂ってしまう。参加した子どもの一人は、演奏会当日が学校の体育祭の日と重なったため、出られるかが危ぶまれたが、この日は季節外れの台風が上陸したため体育祭が中止になり、演奏会に参加することができたという。

 ミュージックベルをやるようになったきっかけは、お姉さんがやっていた、友達に誘われた、お母さんに無理にすすめられたなど様々だが、今ではみんな楽しんで演奏するようになり、音楽の成績も上がったと語っていた。



ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop