調べて発信 情報化社会の仕組み

  • バーコードが付いている物、その意味や仕組みなどについて集めた情報を整理し、それを発表するためのプレゼンテーション資料(デジタル情報)をコンピュータで作る。
  • インターネットを使って学習活動を情報公開することで、いろいろな人たちから評価してもらうことができる。
  • 写真を取り込んだ作品を作ることで、児童の表現内容を豊富にすることができる。
  • デジタル情報を配信する活動を通して著作権や肖像権、個人情報保護などの情報モラルを学ぶ機会を持つことができる

対応する学習指導要領の内容

小学校社会・5年/内容(3)イ 我が国の放送、新聞、電信電話などの産業について、見学したり資料を調べたりして、これらの産業は国民の日常生活と深いかかわりがあることや国民の生活に大きな影響を及ぼしていることを理解するとともに、これらの産業に従事している人々が工夫や努力をしていることやこれからの生活において情報の有効な活用が大切であることに気付くこと。


指導目標
  • 情報産業について、取材や資料を活用して調べ、情報の有効な活用について考え、発表することにより、「情報」の働きについての関心を深める。

使 用 形 態:
調べ学習、ツール、教材提示
ソフトウェア名:
えほんらいたーFront Page Express
使  用 O  S:
Windows95
使 用 機 種:
FMV-TOWNS SB/SH    11台
周 辺 機 器:
デジタルカメラ、8mビデオ

単元指導計画(全体時間6時間)
(1)バーコードの観察………………………………………………………………1
(2)調査活動(取材、調べ学習)…………………………………………………2
(3)情報交換…………………………………………………………………………1
(4)webページ作成と発表会………………………………………………………2

(第1時間目)
気づく、問う
                   (バーコードの観察から問題意識をもつ)
(1)学習目標 
 バーコードの観察から、POSシステムの大まかな仕組みを予想することごできる(思考)
 バーコードのような情報がなんのために使われているのかということに関心を持つ。(関心意欲態度)
(2)情報教育の目標
 メディアや取材活動で情報を得て、問題を解決しようとしている。(情報活用の実践力)
 バーコードのような、形式的な情報があることに気づく。(情報の科学的な理解)
 取材活動するマナー、注意する点を考える。(情報社会に参画する態度)




 
    教科の目標
情報教育の目標
 情意      思考      技能      認知
関心・意欲・態度 社会的な思考判断  技能・表現  知識・理解
情報活用の実践力   ○        
科学的な理解        ◎     
参画する態度   ○       




 
  使用するメディア OHP
(3)展開      
学習形態    学習活動
 
      指導上の留意点
 
 資料等
 
一斉








グループ学習







全体の話し合い



グループ学習








 
1 バーコードやバーコ ードリーダーの音を聞 き、バーコードの役割 を考える。



 
・商品の裏のコピーを提示して、「読める情報」を読ませた り「読めない情報」を探させたりするなかで、バーコード があることに気づかせる。
・バーコードに注目させ、数字があること、最近の商品にほ とんどバーコードがついていることを知らせ、、なんのた めについているか考えさせて導入していきたい。
・バーコードを機械が読める情報として、とらえさせ、疑問 や課題にもっていきたい。
バーコードを示すOHP





 
   バーコードは何のためにあるの?  
2、バーコードの観察を して、使われ方や仕組 みの予想を立てる







3、発見したことや疑問 に思ったことをもとに クラス全体で課題につ いて話し合う
・バーコードを読む機械はどうなっているだろう
・バーコードの数字の意味は何だろう。
・なぜバーコードを使うようになったのだろうか
4 学習課題を設定する










 
・今日学校に持ってきているものについているバーコードを グループで出し合い、観察させることで、バーコードが浸 透していることに気づかせたい。
※友達の持っているものと比べて数字の規則性があることに 気づかせたい。(情報の科学的な理解)
・机間指導して、児童の気づいたことをつかみ、いろいろな 要素を発表させたい。
・児童の話し合いに参加し、発見や気づきを賞賛し、学習の 意欲化を図りたい。
・気づいたことを出し合って、大まかなクラスの仮説を立て ることで活動に見通しを持たせたい。
・意見を出し合った中で、一人一人の問題意識のあるところ を明らかにする。
・それぞれに不明なところでクラス内の予想をアンケート方 式で示し、課題解決のための意欲を引き出させたい。


※課題別グループを作成し、以下の点に気をつけて追求方法 を個別に指導したい。(情報活用の実践力)
 ・知っている人がいるか 
 ・実際にいくか 連絡が取れるか
 ・インターネット等が使えるか
 ・アンケート調査やインタビューで大人からの意見が吸い  上げられるか
・適切な課題が作れるように、個別に話し合って調べ学習  計画表を作らせたい。
※実際に行く場合を考えて、事前に店に連絡をとっておき、 取材可能な時間や、取材のルールを指導しておきたい。
              (情報社会に参画する態度)
・教室内の学用品








・模造紙









・取材計画表







 
(4)授業分析と指導          
 @バーコードについて児童が発見したこと、発表したこと。

国番号に関するもの
 
・数字の最初がほとんど49になっていること。(47のもある) 
 ・タイで買ったものは最初が2。
商品識別に関するもの
 ・同じノートでも種類が違うと数字が違う。
 ・同じ値段のノートでも数字が違う。 
 ・はじめにTがついているものとそうでないのがある。
 ・会社によって違う。
 ・同じものはすべて同じ。
書籍に関するもの
 ・本には2つのバーコードがついている。
 ・教科書にはバーコードはない。
バーコードの仕組みに関すること
 ・数字が13桁と8桁がある。
 ・3つに区切られている電話番号のようだ。
 ・細い線・太い線がある。
 ・線の数は30本
 ・バーコードに数字のないものがある
その他(前経験より)
 ・店の奥にコンピュータがおいてある
 ・読みとる機械が2種類ある。
 ・レシートに商品の名前が打ち出される。
 
 A児童が発表した疑問に思ったこと
  ※・どうして値段がわかるんだろう
   ・どうやって読みとっているのだろう
・なぜバーコードがあるんだろう
・どうやって3割引とかするのだろう
   ・安いものは8桁で高いものが13桁じゃないか
※ バーコードは値段の情報という意見とそうでないという意見が対立した。
  値段が同じでもついてるバーコードの番号が違うという理由があるという意見や、同じ商品でも店に よって値段が違うから値段の情報はないという意見が出た。
  実際、バーコードにはいろいろな用途があり、店によってその場で商品番号以外の値段のバーコード をつけることがある。
 
 B児童が考えた使われ方や仕組みの予想
・レシートに打つため
   ・本社に通信するため
・整理するため
・買うとき値段がわかりやすい
・売れ行き調査のため   
・レジで仕事をはやくするため            

 C調べてみたいこと
   ・バーコードが同じでも値段が違うのはなぜか
   ・バーコードを解読する方法
   ・数字の意味
   ・線の太さや長さによる数字との関係
   ・教科書にないわけ
   ・どうしてバーコードをつけるか
   ・バーコードでなにがわかるか
   ・読みとる機械の仕組み

 

※ 指導  取材に行くときの注意
(参画する態度)
1 挨拶をしっかりする(目的、名前)
2 聞きたいことを決めていく
3 写真を撮るときは「いいですか?」と許  可をとる
4 必ずお礼をいうこと。
5 相手のことを考えて取材すること