2015.11.10
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「楽習」ネタ インプロゲーム

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

  日本テレビの「嵐にしやがれ」を見ていると,

嵐のメンバーと生瀬勝久さんとが,インプロゲームというものをやっていました。

「これは,ネタになる!」

と思い,メモっておきました。

 インプロゲーム。訳すと,即興劇,つまり,即興で劇をするのです。

会話力やコミュニケーション能力が高まることでしょう。

 低学年であれば,台詞づくりをするだけでも書く力,想像力などを

つける取組になることでしょう。

 どうやら,演劇をしていた友人に聞くと,いろいろあるようですね。

 

 

国語の「話す・聞く」領域の「楽習」ネタ

 インプロとは,その場の状況や相手に対して,柔軟に反応して,

取り組む仲間と共通のストーリーをつくっていく能力のことを言います。

また,演劇のトレーニングやコミュニケーションを学ぶツールとして

活用でき,昨今,企業などの研修にも取り入れられている手法だそうです。

 バラエティー番組は,たくさんあります。その中でもクイズ番組には,

たっくさんの「楽習」ネタが落ちています。

 インプロゲームは,簡単に言うと,即興劇です。

番組で行われていたネタですが,

授業や学習で使えることを活かす

ようにしています。

教材のネタは,どこにでも落ちています!

 

 

 

インプロゲーム「あいうえお」

  人数は,任意

1,テーマを決める

2.あいうえお作文の要領で,「あ」から順に台詞を考えて,ストーリーを作っていく

 例)

 テーマ:山で熊に遭遇

 あ……あっあぶない,逃げろ!

 い……行ったらあかん,そっちはあかんやん!

 う……うっ,後ろ見て……。

 え……えっ,もう来たのか!

 お……おじさんやん,熊に見えたわ。

 

インプロゲーム「最初と最後」

  2~3人で実施

1.最初と最後の台詞を決める

  たくさんの中から,くじのように決めてもいい

2.テーマを決める

  テーマを決めておいて,くじで最初と最後の言葉を選んでもいい

3.最初と最後の言葉が決まっている即興劇を演じる

例)警察に相談しに来た人

 最初の言葉:「馬鹿にするんじゃないよ」

 最後の言葉:「真実は,いつもひとつ」

 応用として,途中の言葉を設定してもおもしろいでしょう。

 

インプロゲーム「プレイブック」

  人数は,2~3人

 一人は,本に書いてある文章しか話すことができず,

他の人はその人の言葉を正当化していきながら即興劇を演じます。

1.会話文のある本を何か選びます

2.1人だけ,その本の会話文でしか演じることができません。

3.1つのお話を創作しながら,即興劇をします

 

インプロゲーム「プロップス」

  人数は,2~3人

 小道具を他の物に見立ててお芝居をするだけです。

1.テーマを決める

2.小道具を決める

例)携帯電話を野良犬に見立てる

 

インプロゲーム「スリーライン」

  人数は,2~3人

  ストーリーの最初に必要な「誰が」「どこで」「何をしているか」を

3行の台詞の中で作っていきます。

1.テーマを決める

2.誰が,どこで,何をしているかを順に話し,ストーリーを作っていきます

例)テーマ:宇宙人来週

 

インプロゲーム「スピットファイヤー」

 突然に入る単語に,素早く対応して物語を作るゲームです。

1.ひとりがストーリーを話す

2.もうひとりが単語を入れていく

3.ストーリーに関係ない単語が入ることもあるのでうまく(強引にでも)

  ストーリーに繋げて話していく

例)ハンバーグ定食を食べてる人

 

インプロゲーム「ワンワード」

 一人一言ずつを繋いで物語を作ります。

1.物語のタイトルを決める

2.ひとり一言(1文節)ずつ話す

3.前の人のアイデアに乗っかって,次の一言を発しつなげていく

4.全員で協力して,1つの物語を作る。

例)タイトル:冒険者

 ぼくが → 海へ → 入っていった。→ すると……

 

 他にも調べるといろいろあるようです。

また取り組んでみたいです。

 

 共に学びませんか! 

 2015年12月26日(土)……神戸開催 コミスタ神戸 講師 菊池省三先生
 
 2016年2月27日(土)……京都開催 同志社大学 第3回クラススタートカレッジ事務局
講師:土作彰先生,福島哲也先生,関田聖和
座談会:三好真史 松浦博孝 冨士松徹 小野領一 福島哲也 土作彰 長瀬拓也 関田聖和 他 
 
 2016年3月27日(日)……神戸開催 講師 中尾繁樹先生・大江浩光先生

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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