2014.04.18
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焦らず,少しずつ......

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

   

 今年度がスタートして早1週間。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

日に日に忙しくなっていくのでしょうね。わたしも,今年度は,低学年の担任になりました。

10年ぶりの学年なので,思い出しながら進めています。

 

 

子どもたちをじっくりと観察

 さて黄金の三日間という言葉があります。わたしは,この3日間を

 子ども観察の3日間

と捉えて,様々な姿を観察します。活動や座っている姿,そして,

自然体でいるときなど,その前後を見比べながら,子どもたちの特性を捉えています。

でも環境が変わると,必要以上に緊張をしたり,興奮したりする子どもがいます。

だから大型連休明けまで,子どもの細かな観察は,続けたいです。

 

 

学級のシステムづくり

 4月は,様々な学級のシステムづくりに力を注ぐことでしょう。

無理なく考えて取り組んでいきたいですが,

緩めることは,あとでもできるが,締めることは,あとからはむずかしい

ものです。

 でもうまくいかないなと感じたら,すぐに,

新システム発動!

とできるのも4月の良いところ(笑)

焦らずに取り組みたいものです。

 

 

自分の仕事のシステムづくりも

 自分の仕事にもシステム化をしています。

子どもたちの作品やノートを回収する際には,事前に準備をしています。

写真のように,ノートや教科書に細工をします。

5人分ずつ同じ色のシールを貼るのです。集めたときに,色毎に分け,

5つないところがあれば,そのグループから探せば良いのです。

わたしは,出席番号順に分けています。

 

 また提出物は,

わたしの方へ向けて

持ってこさせています。

 そうすることで,評価を早くすることができるからです。

また,自然に向きもそろいます。

 そして,持ってくるときの歩く方向も決めます。

この道を通りなさいと厳格的にはしませんが,わたしの右手から左手へ

抜けていくように歩かせています。

 これは,ぶつかったり,押し合ったりするようなこともなく,スムーズに流れます。

 

 

机の中を美しく

 学習の構えづくりです。これは,学習システム以前の課題です。

ランドセルの中のものを机の中に,そして,道具を机上に……。

これらをスムーズにさせたい。そのためには,机の中が美しくなければなりません。

そこで帰る時には,写真のようにお道具箱を机の上に置いてから,

下校させます。下校までにわたしが,机の中を簡単にチェックしています。

 

 

整頓しやすいように

 最後の写真は,うちの王子のお道具箱です。

幼稚園の年少組に入園しました。

 家ではなかなか片付けができないので,一工夫。

お道具箱に入っているものを

デジタルカメラで撮って,印刷,お道具箱の中敷き

にしています。

 これで何があるのか一目瞭然。整頓しやすいようです。

 

これら以外のことも,焦らずに少しずつ取り組んでいます。

子どもも自分自身も「ぱわぁあっぷ」できる支援を考えて,取り組んでいきたいです。 

キーワードは,焦らず,少しずつ……(笑)

 


関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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