新人危機管理コンサルタント奮闘記(9)~防犯教室講師を経験して(その1)伝えることの難しさ
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小学1年生に“防犯”の意味を伝える難しさ 今年も夏が終わりました。毎年必ずやってくるこの季節。夏と言えば、防災キャンプです。昨年、このコラムでもお話ししたイベントです。そのイベントが始まる直前まで、小学校で防犯教室を行ってきました。 以前少しお話しましたが、今年は初めて防犯教室での講師を務めました。昨年スタッフとして関わった小学校での1年生対象の防犯教室です。実際に自分が講師を務めてみると、伝え方の難しさ、子ども達の持つ感覚の怖さを実感しました。 相手は入学したての小学生。「防犯」という言葉一つをとってみても、彼らがきちんと理解できる言葉で話さなくてはなりません。その為には、私自身が言葉とその意味を明確に捉え、伝えなければなりませんでした。 当初私は、わかりやすく説明しようとする余り、様々な言葉を用いてしまいました。すると、子ども達の反応はどうでしょう……。私が話せば話す程、子ども達の頭に「???」マークが浮かんでいるのがわかりました。 私が失敗した内容をご紹介します。 するとどうでしょう、子ども達の頭に「?」マークが見えました。きちんとわかって欲しくて、説明をすればする程、子ども達の頭の中が混乱していったのです。 子ども達にわかりやすく説明するには…これは、私に限らず、誰にでも起こりえることだと思います。ご家庭で、子ども達に説明をする時、必要以上に言葉を多用していませんか? 言葉を知っていて、想像力がある大人であればまだしも、そうではない子どもにとっては、同じ意味をもつ言葉であっても、言葉がコロコロ変わるとそれだけで混乱してしまうのです。 さらに、私の例では、子ども達は「悪いこと」と「怖いこと」が同じことであるとは受取っていませんでした。 「自分が怖いと思うこと」という説明をしてしまったことも一因になっているのですが、交通事故にあう、お化けにあう、という意見が出てきたのです。何気なく「怖い」という言葉を使ったことが、裏目に出てしまいました。 今回の経験を通して、子ども達に防犯や防災について話をする時、注意しなくてはいけない点を学びました。 どれも当たり前のことなのですが、中々簡単にできることではありません。皆さんも、お子さんとお話をする時に、これらを頭においてみて下さい。 例えば もう少し大きい子どもであれば、「犯罪から身を守ること」と説明することができますが、低学年の場合、「犯罪」という言葉についても説明しなくてはなりません。その時に、「悪いこと」なのか「怖いこと」なのか、どのような悪いことなのか、怖いことなのかを、伝える側が明確にしていなければ、子ども達には伝わらないのです。 以前放送していた某ドラマで「私を小学五年生の子どもだと思って説明して下さい」というセリフがありましたが、まさにその通り。自分が知っていることを相手に説明する時には、誰でもがわかるように説明しなくてはならないのです。それは危機管理でも同じこと。しかし、それが難しい……。 初めての講師を務め、授業を行っては反省……を繰り返す毎日でした。そして、授業の中で、子ども達からある種の危険を感じました。 文:須藤綾子 |



