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家庭から持ち寄った味噌を食べ比べます。それぞれの家庭の味噌が違うことに気がついた子どもたちは全国各地の味噌へと関心を向けます。大豆と麹と塩の3種類の原料を基本に作る味噌の豊かな世界に気づいていきます。味噌のテイスティングでソムリエを目指した「ミ・ソムリエ」、家庭科で2時間を使って取り上げました。
家庭の味噌の味比べ――自分の家と味が違うよ!
自宅からそれぞれの家庭の味噌と味噌が入っていた袋の表示を持ってきてもらいます。 「味噌の材料は大豆、麹、塩の3つが基本です」 そういいながら味噌作りについて簡単に説明します。 「みんなが持ってきた味噌の表示を読むと、○○味噌って書いてあるでしょ。なんて書いてある?」 米味噌や麦味噌、豆味噌という種類があり、それぞれ麹の違いであること、米味噌には赤味噌と白味噌があることを話していよいよ食べ比べです。 ラップにくるんだ味噌を机に広げて、割り箸で手にとって食べてみます。はじめはこわごわ食べていた子も、
![・ソムリエ【食文化】[家庭科]](/images/content/9763/1.jpg) みんなの家の味噌を食べ比べ。「味が全然違う!」
「おいしい!」 「辛っ」 「あれ、ぜんぜん違う」 といった声がまわりから出始めると、がぜん盛り上がって、食べ比べに参加します。
味噌を食べ比べた子どもたちの感想です。 「色が濃いのは味も濃くて色が薄いのは味も薄い。白味噌は甘くて赤味噌は辛いことが分かりました」 「○○君の味噌は手作りなのでみんなの味噌とは味が違っていた。おいしかった。私の味噌と○○ちゃんが持ってきた味噌は同じだった(だし入り調合味噌)」 「やっぱり自分の家のが一番おいしかった。色が違って会社も違って味噌の味がすごく違う」
子どもたちは味噌がそれぞれの家庭で違うことに気づいていませんでした。この活動を通じていろいろな味噌があることに目を向けたようです。 「家から持ってきた味噌でこんなに違うんだから、全国の味噌はもっと味が違うのかな」 「麦味噌や豆味噌を食べてみたい」 という声が子どもたちからあがり、次の時間は全国の味噌を食べ比べてみることになりました。
全国の味噌の味比べ――原料は大豆・麹・塩だけ!?
![・ソムリエ【食文化】[家庭科]](/images/content/9763/2.jpg) 八丁味噌、信州味噌など全国の味噌を比べてみる
あらかじめ注文していた味噌(八丁味噌・信州こうじ味噌・仙台こし味噌・長崎麦味噌・越後味噌)が前日に届きました。2時間目は、だしを取ってそこに味噌を溶かして即席味噌汁のようにして食べ比べてみました。子どもたちの人気は仙台の米味噌、長崎の麦味噌でした。
それぞれの味噌を食べてみた子どもたちの感想です。
【八丁味噌】 ・独特の味がしておいしい、あさりの味噌汁のにおいがした。 ・しぶい味。香りは普通。売っている赤だしのような味。
【信州こうじ味噌】 ※信州味噌は辛口が一般的ですが今回取り寄せたのは甘口 ・甘いし、飲みやすい後味がすっきり。 ・コーンスープのような味がした。
【仙台こし味噌】 ・少し辛い。いつも飲んでいる味噌汁とは違って不思議な味がした。 ・旅行に行ったときに1回飲んだことがあって飲みやすかった。
![・ソムリエ【食文化】[家庭科]](/images/content/9763/3.jpg) 各班でだしを取って、具なしの即席味噌汁を作る
【長崎麦味噌】 ・味は濃いけど甘くておいしい。お酒の味がした。 ・あっさりしていて漬け物と食べたらおいしそう。
【越後味噌】 ・香りがほんわりとしていた。 ・家の味噌と味が似ている。
各班でだしを取ってそこに味噌を溶かしこむという方法でしたので、班によって少しずつ濃さが違っていることもあります。味の好みの違いもあるので一概には言えませんが、日本全国にこれだけ多様な味噌があることに、子どもたちが驚いたことは事実です。
全国の味噌の食べ比べを通して子どもたちは味噌の奥深さを実感したようです。大豆と塩と麹だけで、これほど多様な味噌を作る食の知恵にも関心を持ったようでした。
文:藤本勇二 イラスト:あべゆきえ、みうらし〜まる〈黒板〉 |
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