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2008年1月16日

2008年頭所感

宮崎県えびの市立加久藤中学校 教諭
山下豪一

 皆様、新年明けまして、おめでとうございます。今年初めての、教育つれづれ日誌です。
 2008年を迎え、もう2週間過ぎました。お正月気分が抜けて、忙しい日々が戻ってきたころではないでしょうか。
 平成20年度も、残り四分の一を切りました。残りわずかのこの年度を大切にしようとの思いを新たに、私の年頭所感を書いてみたいと思います。

 昨年度の目標は、勤務校の“学力向上”でした。
 巷で注目を集める、「陰山メソッド」を取り入れた学習や、毎時間小テストを実施し、わずかながらの成果を得ました。昨年末、成果を自分なりに分析しましたが、基礎的な知識を問う問題については、わずかな向上はあったものの、記述式の問題や、統計資料を分析する社会的な見方・考え方を問う問題…つまり、論理的な思考力は、一向に伸びていないことに気がつきました。

 東国原知事ではありませんが、“どげんかせんと、いかん!”。
 今年の目標は、「生徒に論理的な思考力をつける。」ということに決めました。

 では、どのようにすれば、生徒の論理的な思考力がつくのでしょうか。
 あれこれ考えるなかで、自分の中学生、高校生時代の大好きだった社会科の授業を思い出してみました。思い出をたどるうちに、思い出すことの共通点にふと気づきました。思い出に残ったのは、授業内容に直接関係することではなく、授業内容から発展した余談・雑談の部分でした。

「お前達は、知っちょるか?ナポレオンは、毎日3時間しか寝らんかったっじゃっど…。(3時間しか寝なかったのだよ。)」

 この話を思い出すと、ナポレオンの偉業をすぐ連想できます。

 また、思い出にふけりながら、この高校時代の先生の話の面白さを分析すると、面白いたとえ話をすることでした。

「大熊君が、焼き栗をしちょった。英太郎君は、大熊君が焼いている焼き栗が欲しかっせえたまらんかった。栗をおっとっと大熊君が腹けっせえ、けんかになっせえケガすっといかんで、世の中をよう知らん太郎君をけしかけっつ、焼き栗をおっ取らせた。…」
(標準語訳:大熊君が、焼き栗をしていました。英太郎君は、焼き栗が欲しくてたまりませんでした。栗を盗むと大熊君が怒ってけんかになり、けがをするといけないので、世間知らずの太郎君をけしかけて、焼き栗を盗ませようとしました。…)

 もうお分かりかと思いますが、大熊君はロシア、英太郎君はイギリス、太郎君は日本です。近代史を面白い話で、理解させてくれたのでした。

 そこで、決定です。
 今年の目標:「わかりやすく、生徒の印象に残る社会科の授業をする。」です。
 具体的対策:「面白いたとえ話を作り、社会事象を解説する。」です。

 ちなみに、今年はじめの私のたとえ話。問題演習で“出雲阿国(いずもの おくに)”を復習したときの一コマ。仕込みは十分、自信を持って話しました。

私:「この出雲阿国は、当時では考えられない、男装にロザリオをかけて…といった、奇抜で、当時の人のど肝を抜いて踊り、人気を得た人だ。… 途中省略 … 現代の芸能人で例えると、ちょうどぴったりの人がいる。それは誰だかわかるかな。」

生徒:「う〜ん…。」(考え中)

私:「それはだな、君たち若者に人気のある、“こうだ みき” さんだ。」

生徒:?????? … しばらくの間 …  「先生、それって“倖田 來未(こうだ くみ)”じゃ……。」

 やってしまいました。人の度肝を抜いて、人気を博した点を出雲阿国に例えたのですが…。着想はよかったのですが、おじさんの若者文化のリサーチが不足していたようで…。

 目標達成は、まだまだ遠い道のりのようです。

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