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ダイコンの葉っぱの近くのところ、ネギの根っこ、ニンジンの頭の部分などは普段捨てています。 そんな残り野菜を容器に入れて水をやるだけの水栽培で、何日かすると葉っぱや根が伸びてきます。野菜の生命力には驚かされます。家庭科の調理実習で使って残った野菜で実験してみました。
水栽培に使う容器は身近なものを用います。重くて安定したものがいいので、ジャムやコーヒーなどの透明なガラスビンが向いています。
根の部分にウレタンのついたミツバやクレソンなどは背の高い容器を、背の低いハクサイなどは浅いジャムのビンなどを使って水栽培します。ダイコンのような安定した野菜ならプラスチックの皿でも大丈夫です。
野菜が水に完全に浸かってしまうと腐るので、水の量には気をつけます。玉砂利を敷いて、玉砂利がつかるくらいの水の量が適当です。その上に野菜を置きましょう。玉砂利の代わりにキッチンタオルを二つ折りしても使えます。
置き場所は直射日光の当たらないところがいいでしょう。一週間もすれば、緑の葉や白い根が出てきます。
いろいろな野菜を試してみて難易度を作ってみました。挑戦する時の参考にして下さい。
ニンジン、ダイコンなどは頭の部分、ハクサイなどは芯の部分を使います。茎の根元のところと根の一部がついていればうまくいきます。この部分には成長するのに必要なものが全部揃っているのです。
子どもたちは「リサイクル野菜だ!」と呼んで野菜の生長を喜んでいますが、正しくは「野菜の再生」です。「ネギがのびてる!」「ニンジンの葉っぱってかわいい」 と、教室で挑戦していると、毎日いろいろな発見があります。子どもたちは捨てられてしまう野菜に命があることに気づいてくれます。
上手に育てると、野菜の花にも会えます。 ネギは生命力が旺盛です。ある日、ネギ坊主ができました。ネギ坊主とはネギのお花のことで、これができた茎はとうが立って、まずくて食べられないそうですが、子どもたちは大歓迎です。ネギのタネの観察までできました。
野菜の切れ端を水で育てるリサイクル栽培なら手間がいらず、かわいい緑のインテリア小物にもなります。そして気をつけてみれば、料理の後に捨てられてしまう野菜や台所の隅で眠っている残り野菜は結構あることに気づかされます。 冬は水が腐る心配が少ないので、ぜひ再生野菜に挑戦して下さい。
文:藤本勇二 イラスト:あべゆきえ、みうらし〜まる〈黒板〉
私たちはブロッコリーのどこの部分を食べているのでしょうか? 茎の部分がつかるまでコップに水を入れて水栽培すると、花が咲きます。つまり、つぼみの部分を食べていたことがわかります。
料理後に残ったクレソンをコップに水を入れてさしておくと根が生えてきます。クレソンはもともと水辺の植物なので水栽培でも十分に育ちます。水栽培に挑戦してみましょう。
ふじもと・ゆうじ
阿波市立市場小学校教諭。鳴門教育大学大学院修士課程修了。教育学修士。
コンニャク、そば、大豆、米、桜もちと、育てて食べて地域の人に学ぶ学習を実践。「地産地消うどん」「みそ汁プロジェクト」「野菜のランキング」等食育プログラムの開発にも取り組む。学級担任としても食育に10年あまり取り組んできた。「食と農の応援団」団員。環境カウンセラー。
主な著書:『学びを深める 食育ハンドブック』(学研)、『学級担任のための食育の授業』(ひまわり社)
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