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●食品添加物は何のためにあるの?
私たちは、毎日たくさんのものを食べています。そのほとんどは、スーパーマーケットやお店で買ってきたものだと思いますが、今度包装にどんなことが書いてあるか注意深く見てください。
たとえば、今手元にある皮なしウインナーには次のようなことが書かれています。原材料名:豚肉、鶏肉、結着材料(でん粉、植物性たん白)……。このあたりは何となくわかります。そして後ろの方に来ると……カゼインNa、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)。ウインナーひとつに、ずいぶんいろいろな薬品が使われていることがわかります。こうした、原材料以外に食品に使われているものを食品添加物、といいます。では、どうしてこのような化学物質を食品に使うのでしょう。
昔から、食品をどのように保存するか、人々は知恵を絞ってきました。野菜にしろ、肉や魚にしろ、いつでもとれるわけではありませんから、食べ物がとれないときのために保存しておく必要があったのです。塩漬けや燻製、それに漬け物は食べ物を保存するための有効な手段でした。また、大豆を砕いて煮ると豆乳ができますが、そのままでは食べ物にはなりません。しかし「にがり」を加えれば、固めて豆腐にして食べることができます。
このように食べ物を保存したり加工するために用いたものが、食品添加物の始まりと考えていいでしょう。食品添加物には主に次のような目的があります。
・食品の製造、加工に使用する ・食品の栄養価を維持する ・腐敗、変質を防ぐ ・食品に匂い、味、色を加え魅力的にする
また、食品添加物は次のように分けることもできます。
・自然界にはなく、化学的に作りだしたもの ・自然界にあるものを、化学的に作りだしたもの ・自然界にあるものを、そのまま取りだしたもの ・本来食品であるものを、添加物として使うもの
●安全性は?
ただ、いくら腐るのを防ぐためだとはいえ、訳のわからない化学物質が食べ物に加えられるのには抵抗があります。そのため、食品衛生法という法律で、食べ物に使用してもいい食品添加物を指定し、それ以外のものは使えないようになっています。
もちろん指定の際には、安全性がテストされています。ここでは詳しいテストの内容には触れませんが、発ガン性がないか、繰り返し食べても大丈夫か、子どもに異常が出ないか、アレルギーを起こさないか、などが動物実験によって確認され、使用していい物質と使用していい量が決められています。
しかし、問題がないわけではありません。豆腐に使うにがりはともかくとして、現在食品に使われている添加物には、本来人間の体には必要でないものがたくさんあります。なぜそんな添加物がたくさん使われているかといえば、大量に見栄えのいい食品を作り、長持ちさせて遠くまで運んだり店頭に長く置くことができるからです。つまり人間の体のためではなく、食品を売るための都合で使われている添加物が多い、ということになります。こうしたことから、国が認めた食品添加物であっても、むやみに使うことは危険なのではないか、という人たちがいます。問題となるのは、次のような点です。
・使用を認められている食品添加物にも毒性があるのではないか
国がきちんと検査をしているとはいうものの、使っていい添加物は国によって違います。ヨーロッパでは禁止されているものが日本で使われているとなれば、少し心配になってきます。また、国の検査では1種類の化学物質についてしか検査しません。ふたつ以上の添加物を摂った場合に毒性が出ることがあり、それについて検査されていないのは不安です。また化学物質による毒性は、発ガン性や、遺伝子自体を傷つけるものが多く、次の世代まで影響が出ることが心配です。
・添加物が使われていても、表示されない場合がある
食品の製造に使われる添加物はすべて表示されるように法律で決まっていますが、表示を免除されることがあります。たとえば、加工の際だけに使われて食品には残らないもの、加工以前の原材料に使われていた添加物は表示を免除されます。そうなると、自分が食べている食品にどんな添加物が使われているのかわからなくなります。
●日常生活の中でできることは…?
こうして見てくると、食品添加物がたくさん使われた食事を毎日摂るのが不安になってきます。前回の原子力発電の時も、国が「絶対に事故は起きない」といった原発が実際には事故を起こしています。では、どうしたらいいのでしょうか? ここでは、日常生活でできる、簡単な3つの方法を紹介したいと思います。
まず、危険と思われる食品添加物が使われていない食品を選ぶこと。ハムやソーセージ、それに魚の練り物などには、ものによってかなりの数の添加物が使われています。買うときには必ず原料の表示を見て、どんな添加物が使われているのか確認しましょう。
でも、「どの添加物が危険で、どれが危険ではないかわからない」という人がほとんどでしょう。個々の添加物については自分で調べていただくとして、 (一般的な内容については↓) http://www.fcg-r.co.jp/additive/ ここでは注意したい添加物を見分ける簡単な基準を紹介します。
・着色料で数字がつくもの----例:赤106号など ・表示に〜酸とつくもの----例:保存料(ソルビン酸)、ただしクエン酸とリンゴ酸は安全。 ・Na、Kがつくもの----例:発色剤(亜硝酸Na、硝酸K) ・カタカナの長い名前----例:サッカリンナトリウム、アステルパーム
次は調理の際の注意です。食品添加物はお湯に溶けやすいので、調理の前にお湯に通すと大部分を落とすことができます。ただ注意しなくてはいけないのは、添加物が溶けだしたお湯は必ず捨てること。たとえば、インスタントラーメンは麺を別に茹でて茹でたお湯は捨てる。おでんの具は下茹でしてから使う。ハムやソーセージは炒める前に2、3分茹でる。こうした簡単な方法で添加物を減らすことができます。酢や、大根おろしで洗うのも効果的です。
最後に食べる際の注意。唾液には発ガン性物質の毒性を消す働きがあります。食事の際には30回ほど噛んで食べましょう。また、食物繊維は体に入った毒物を吸収して体の外に出す働きをします。玄米、サツマイモ、ワカメ、大豆など食物繊維の多い食べ物をたくさん摂るようにしましょう。
●腐らない死体にならないために?
1年ほど前でしょうか、「1年たっても腐らない弁当を作る技術が開発された」という新聞記事を見た覚えがあります。すぐに腐ってしまう食べ物も困りますが、1年たっても腐らないお弁当って、何が入っているのでしょうか。
また、人づてなので真偽のほどは定かではありませんが、不気味な話を聞いたことがあります。葬儀屋さんは死体がお葬式が終わるまで腐らないようにドライアイスや薬品を使いますが、最近使う量が減っているそうです。これは特に若い人に顕著だといいます。また、アメリカでは死体を焼かずに土葬にしますが、これまで3カ月ぐらいで骨になっていたものが、1年たっても腐らないことがあるそうです。
古代エジプト人は自分が蘇ったときに体が腐っていないようにミイラを作りました。現代では、食品に使われている防腐剤が私たちの体を腐らないようにしてくれているのかもしれません。あなたは、死んでからも腐らないまま残っていたいですか?
(イラスト:Yoko Tanaka)
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