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食を通じて生きる力をはぐくむ

本当の「生きる力を育む」ために

本当の「生きる力を育む」ために
パック詰めの肉や魚しか知らない子どもたち。炊飯器で炊いたごはんしか知らない子どもたち。便利で快適なモノに囲まれた暮らしの中で、本当の「生きる力を育む」ために、私たち大人は子どもたちに何を伝えられるのでしょうか?

現代っ子の親も、ひよわ

 現代っ子は、「根気がない」「心身ともにひよわ」「すぐキレル」などと、批判されています。同時に、こんな子どもたちを育てた親(まさに私の世代です)も批判の的。では、その親を育てた、そのまた親(おじいさん、おばあさん)はどんな育て方をしてきたのでしょうか?

 私の親の世代は、戦争経験者の最後の世代です。戦中戦後は、どんなお金持ちも貧乏な人も程度の差はあるにしろ、窮乏生活を余儀なくされました。そんな苦労をした親の世代は、「せめてわが子には、何不自由のない豊かな生活をさせたい」と、大事に子どもを育ててくれました。身を粉にして働き、戦後の復興期・高度経済成長期を経て、私世代の多くの人は便利で何不自由なく生活をさせてもらいました。

 そんな私世代が親となって、どうやって子どもに厳しい人生、生きる知恵を伝えられるでしょうか。阪神・淡路大震災でライフラインが麻痺した時、便利な家電製品や住宅に囲まれていた私たちの暮らしは一変しました。丸裸の私たちって、なんと無力なのかと痛感しました。今まさに学校教育でも「生きる力」を育むために、小・中学校では「総合」という学科を取り入れていますが、「家庭でできることは限界があるのではないか」と夫と相談し、我が家では一昨年から牧場が主催する夏休み林間学校に、一人娘を入れています。

不便さの中にある恵み

 その牧場は、我が家が宅配してもらっている有機食品生産者グループの一つで、有機栽培の飼料や放牧などにこだわったお肉を提供してくれます。林間学校では、小学1年生〜6年生までの異年齢の子どもたちが1つのグループとなり、高校生のお兄さん・お姉さんがリーダーとなって、3泊4日牧場で生活するのです。

 朝は、6時に起きて、まず牛や羊の糞の掃除、餌やり、乳搾り。そしてやっと自分たち人間の朝ごはんです。リーダーの指示のもと、薪拾いから始まって、火をおこし、ごはんを飯合で炊き、手分けしておかずを作るのです。自分で搾った牛乳からアイスクリームやバター作りもしたそうです。

 午後は、緑豊な自然の中で、川遊びや乗馬体験。昼食は、畑でもいだ完熟トマトと自ら握ったおにぎりだけのお弁当。夜は、キャンプファイヤーや肝試し、そして山の頂上にでかけて満天の星をながめ、テントで眠るのです。テレビやゲームはなく、不便なことだらけの生活、贅沢なご馳走はありません。でもカラダをめいっぱい使って、ただひたすら働き・遊び・食べる。生きることの厳しさを実感する、とまではいかなくとも、都会ではできない何ごとにもかえがたい豊かな時間を過ごしたと思います。

 家に帰ってくるなり「牛のおっぱいは固かったけど、だんだん搾るのがうまくなったの」といろいろな話をしてくれる娘の笑顔はキラキラと輝いて、たくましく成長していました。大勢の中では大人の目が行き届かずケガをするかと心配したのですが、案ずるより産むが易し。大人任せでなく、自分たちががんばらないとごはんが食べられない。そんな強迫観念が日頃より集中力をupさせたのか、たいしたケガはしませんでした。

 大人本意の優しさが、子どもの成長を阻むこと。「生きる」ことに必至になる機会さえあれば、ひよわな現代っ子も、秘められた力を発揮できること。モノがない時こそ知恵が育つこと。娘の体験から「生きる力を育む」ヒントを得た気がします。

 


●エコクッキングのアイデア

〜お買い物はマイバッグ持参で!

最近ほとんどのスーパーでは、マイバッグ運動をしています。マイバッグ運動の効果で、どれくらい石油資源の節約になっているご存じですか?  2001年度実績では、何も取り組みをしなかった場合に比べ、全国の生協で約2億5700万枚のレジ袋を削減。これにより石油を、200リットル入りのドラム缶で、約2万6500缶節約したことになるのです。限りある石油資源を大切に使うために、ぜひお買い物にマイバッグを持参しましょう!

*レジ袋1枚10gとし、原料と製造・加工時のエネルギーとして、原油換算で1kg当たり、2065mlの原油を使用する。


  ●食べ物手当て法

ぞくぞくっときたら梅醤番茶

風邪が流行る季節。私は、熱が出そうで出ない、背中がぞくぞくっときたら、熱い梅醤番茶を飲んで、そのまま寝ます。飲みやすくておいしいですよ。

1.梅干し1個は、種をとりたたいて湯飲みにいれておきます。
2.鍋に醤油大さじ1、しょうが汁大さじ1/2を入れ、そこに熱い番茶を湯のみ1杯分入れ、水でといたくずを加えて、透明になるまで火にかけてかきまぜます。
3.1に注ぎ入れます。






2003 |
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